お金の幸福論 今と将来どっちを優先問題

シンプルライフ

幸福に生きる3つの土台

お金(資産)、居場所(人間関係)、健康(心と体)

健康な心身があってこその人生だし、どこにも居場所がなくボッチであれば生きる楽しさ(生きがい)も薄れてしまう。お金そのもの(紙幣や硬貨、投資資産など)は食べることもできないし、金やダイヤのように希少価値があるわけではない。ただのバッチイ紙切れだ。けれどもお金そのものが持つ力は、「健康」や「居場所」を手に入れる重要なカギとなる。

お金(資本)が持つ力

お金はありとあらゆるものを交換することが出来る便利な道具だ。もちろん、いくらお金を積んでも解決できないことはたくさんあるが、生きづらさを抱える人の悩みを解決できる力をお金は持っている。

生きづらさの要因の一つに経済的制約がある。仕事をしなければ生活ができない、嫌な上司やお客さんとも付き合わないといけない。僕のように内向的で、他人と関わるだけで疲れる人にとっては、会社員として毎日出社するだけで多くのストレスを抱えてしまう。それでも仕事をしないといけないのは、お金を稼がなければ今の生活を維持できないからだ。

「一体いつまで続けないといけないんだろう?」こうした漠然とした不安も生きづらさの要因になる。

資本の大きさは人生においてとても重要となる。身も蓋もない話だが、お金があれば「選択肢」が増えるからだ。

ある程度の資産があり、資産の取り崩しや配当収入などで生活費の一部でも賄うことができれば、今の仕事より年収を下げたとしても暮らしていくことができる。このような選択肢があるというだけで心が軽くなるはずだ。

お金を払えば病気が治るわけではないし、人の心を買うこともできない。しかしお金があれば健康保険対象外の治療も視野に入れられるし、そもそも予防治療や健康を維持する活動に資金を割くことができる。裕福な方がパートナーに恵まれやすいし、豊かで心に余裕がある人の方が魅力的に見えるだろう。

今と将来 どちらを優先するか

お金の大切さは分かったが、僕を含め大抵の人にとって「使えるお金」は限られている。資産を蓄えるには稼いだお金から支出を引き、余った分を貯蓄・投資する必要がある。この支出の中には、最低限生活に必要な費用のほか、趣味などの娯楽費も含まれる。娯楽費を減らせば資産は増えるが、その分だけ今の生活の楽しみは少なくなってしまう。

「将来のことよりも今が大事」

「元気なうちに今を楽しみたい」

未来のことは分からないし、今しかできないことも沢山ある。だからと言って刹那的に生きれば、将来後悔することになる。若く元気なうちに楽しむのはいいことかも知れないが、働かなければ食べていけないような老後では悲惨すぎる。若い時に豪遊してその後に先細っていく人生よりも、若いうちに多少の苦労をしても、コツコツ資産を積み上げて富裕層として人生を終わる方が心穏やかに最後を迎えられる。「終わりよければすべてよし」と言う言葉もあるように、最後の方に辛く苦しい状況になってはならない。結論から言えば

「本能に従うと今を重視しすぎるので、中長期計画を立ててトータルで豊かになる」

今の楽しみと将来の楽しみは別の世界線で考えていこう。

現在志向バイアス

人間は遠い将来よりも、今現在の目先の利益を無意識に選択してしまう生き物らしい。スタンフォード大学で行われた有名な「マシュマロ実験」。この実験では幼い子供たちに

「今すぐマシュマロを1つ食べてもいい、でも私が部屋を出ている間の15分間我慢できたら、後でマシュマロを2つ食べてもいい。」

と言ったところ、3分の2の子供たちがすぐに1つ食べてしまったそうだ。15分間待てば2つ食べられるのに、我慢できずに食べてしまう。これは何も幼い子供だから我慢できなかったわけではない。アメリカの行動経済学者ダニエル・カールマンは「人は目の前の事柄を過大評価する」という現在志向バイアスを提唱した。今この瞬間に重きを置いてしまうので、将来的に利益が大きくなる合理的な判断を下すことが出来ないという。勉強をしないといけないのについスマホを長時間眺めてしまう。食生活に気をつけようと思いながらもジャンクフードを食べてしまう。この現在志向バイアスを利用して「今だけ限定100名様!」と煽りに煽って、商品に飛びつかせるような商売も多いので注意が必要だ。

私たちの脳は狩猟採集時代からほとんど変わっておらず、本能的に「今」を優先するように仕組まれている。彼らは目の前に食べ物を見つけた時、将来のことを考えるよりも今を生き延びることを優先した。次はいつ食べ物にありつけるか分からないので、今を生き延びることが出来なければ将来もないからだ。厳しい時代を生き延びる術として、現在志向バイアスは強い認知バイアスとなった。

現在志向バイアスは狩猟採集時代の人々にとっては最適解だったとしても、現代人には合理的な判断を妨げる場合がある。アリとキリギリスの話のように、将来のために蓄えた方がいいのは頭では分かっているけどなかなかできない。このバイアスに惑わされず判断するにはどうすれば良いのだろうか?

中長期計画と仕組み化

資格試験の勉強にせよ、資産運用にせよ、何かをしようとするときは今の利益と将来の利益を同時に考える癖をつけなければならない。先に言った通り、意識しなければ人間は目先の利益を優先するようにプログラムされているからだ。

1万円の臨時収入が入ったらすぐ娯楽や買い物に使ってしまうのではなく、将来への投資として参考書や本を買うとか、株式投資などに回して資産運用する手もある。ただし、特に目標も無いのに貯蓄や投資に回すことは難しいだろうし、一度湧いてしまった欲望を理性で抑えることは苦痛でもある。

ビジネスの世界では中長期計画が必ず必要になる。社員みんなが短期目線で好き勝手にやっていれば、一時的に業績が良くなることがあっても、次第に方向性がバラバラになり崩壊していく。何年、何十年後にどのような会社になっていたいと明確な目標が無いと、時代の変化についていくことが出来ない。

「そんなの当たり前だろ」と思うかもしれないが、自分の人生ともなると意外に意識が低くなる。楽観性バイアス(自分だけは例外で何とかなるさ)、正常性バイアス(迫りくる危機に問題ないと思い込む)によって

「まぁ何とかなるだろ」

と心の奥では考えてしまい、現在志向バイアスと相まって短期的な快楽を優先してしまう。

お金についての中長期計画では、何年後にどうなっていたいか?(どうなりたくないか?)を考えて、そこに至るまでの途中計画を積み上げていくことになる。例えば僕の場合だと、「絶対に60歳以降になってまで働きたくない。なるべく早期リタイヤして、健康寿命が残っているうちに経済的に自由に暮らしたい。」が長期的な目標になる。そのために「それまでに資産は生活費の〇倍が目標」とか「10年後までに〇万円資産を作る」といったことを中期の目標としている。

いつもこの中長期の目標を心に留めておくことで、毎月の給与や株式配当金、臨時収入が入っても無駄遣いせずに貯蓄・資産運用に回すことが出来る。また、目標を達成するためには毎月いくらを貯蓄・資産運用に回すべきかも見えてくるため、強制的に給与天引きをしてしまうのが有効だ。

資産運用はSBI証券でインデックス投資をクレカ払いで積立、貯蓄は給与振込口座からSBIネット銀行に定期振り込み設定をしている。毎月自動的に貯蓄・資産運用分が銀行口座から引かれていくので、残ったお金で支出をやりくりするほかない。口座に余剰資金が無ければ買おうか買わまいか迷うことすらなくなる。「買いたいのに買えない、我慢」は辛い。物欲も仕組み化で対応しよう。

なにも「今の生活を犠牲にしてでも将来のために我慢しよう」と言いたいわけではない。本を読んだり、自然の中を散歩したり、家族とゆっくり過ごしたり。お金を使わなくても楽しめることは多い。むしろこうした「本当の豊かさ」を感じられる感性を持つようにしよう。お金で簡単に手に入れられる物欲や承認欲求の賞味期限は短い。すぐに飽きて「もっともっと」と際限なく欲してしまう。未来は今の一瞬一瞬の積み重ねになる。現在取っている行動が未来にどう影響を及ぼすか、時々立ち止まって考えてみよう。

まとめ

①お金は生きづらさを解決できる力がある

②お金で解決できないことも多いが、健康や人間関係を良くするきっかけになる。

③「終わりよければすべてよし」人生後半が豊かになるように中長期計画をたてる。

④「現在志向バイアス」によって、人間は無意識に短期的な快楽を求めてしまうので、意識的に中長期の計画をたてる。

⑤我慢すると辛くて続かないので、仕組み化によって資産形成をする。

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