誰しも足の踏み場もないようなゴミ屋敷より、整理整頓されてスッキリと片付いた空間を好むはずだ。とは言え俗にいう「ミニマリスト」ほどに極端にモノを減らすことは困難だし、あそこまで何もないような空間を目指したいと思う人はそう多くないだろう。人それぞれ大切にしたいことやモノは異なるので、モノを減らすことにこだわると、かえって居心地が悪くなったり暮らしにくくなりかねない。
「持ち物を減らすと人生が上手くいく」
様々なミニマリストが口にするこの説を実証すべく、ゆるめだが真面目に取り組んでいく理由を記録していこう。
ミニマリストを目指した理由
何となくモヤモヤする
ミニマリストを目指した理由としては、ここ最近ずっとモヤモヤしていたから。特に何かがあったわけではない。家庭は幸せだし、会社員生活もそこそこ上手くいってる。贅沢な悩みだが誰しも思ったことぐらいはあるだろう
「このまま定年まで何十年も仕事をするのはツラいな・・・」
昔は定年、つまり年金がもらえ始める年齢が60歳だったが今では65歳。自分たちが年金生活になるころには、70歳75歳とかになっているかもしれない。医療の進歩で平均寿命は延びていってるかもしれないが、旅行に行ったり好きなものを食べたり、健康的に活動できる気力体力あふれる年齢はせいぜい70代までではないだろうか?やっと労働から解放されたと思った矢先に健康寿命が終わりかけなんて悲しすぎる。もうすでに健康寿命の半分以上を生きている40歳の自分にとっては、少々では済まされない焦りが見えてきた。何とかしたいけど何したらいいか分からない・・・。
労働から解放されるには、とりあえずお金が必要。特に才能もない、ただのサラリーマンがいきなり起業だの独立だのできないし、そもそも上手くいく自信が無い(自己肯定感低い)そんな自分でも出来そうだと思えることと言えば、①無駄使いを無くし出費を抑えて②愚直にインデックス投資に積み立てして資産を増やすことになる。
当たり前だがタダでは物は手に入らない。本当に必要なモノだけ買えばお金は手元に残る。
「早く仕事やめて自由に暮らしたいな」から「とりあえず資産貯めたいな」と思うようになり、「本業での収入アップは難しいから、もっと出費を見直そう」
⇒「そうだ、ミニマリスト(ゆるめ)になろう!」に至ったわけである。
何もしないで悶々と考えているだけでは頭のモヤモヤが大きくなるだけ。何かしら行動に移すことで気も紛れるし、着実にいい未来に進むハズ。
できない自分に気づいた
マルチタスクで様々な仕事を早く的確にこなす。こんな理想があったし、そうあるべきだとも思っていた。でも認めたくないけど、自分は完全にシングルタスクしかこなせない性質。完璧主義傾向があるので、一つのことに没頭して高い成果は出しやすいが、あれもこれも手を付けると途端にパフォーマンスが下がる。散らかったキッチンではコーヒーすら入れられないし、机の上にやることが散乱しているとパニックになる。臨機応変が苦手、予定にないことが突然起きるとやる気がなくなる。身の回りをスッキリさせておかないと、何にもできない自分を今更ながら認めることができた。
ミニマリスト脳になる
人間簡単には変わらない。今までの「モノに溢れている系」習慣を変えるには工夫が必要だ。仕組化や考え方の言語化をして、元のだらしない自分に戻らないようにする必要がある。そのための行動指針として
- 今あるものを捨て、過去の自分を戒める
- 購入のルールを決める
- タダで貰わない(タダより怖いものはない)
- 人間関係、情報も断捨離
- 見栄を捨てる
①今あるものを捨て、過去の自分を戒める
物を減らすにはまず、必要なモノと必要でないモノを分ける必要がある。1年以上使っていないモノ、使っても何となくテンションが上がらないモノ。こういったものは「もったいない」とか「まだ使うかも」といった感情を排除して容赦なく手放す。メルカリなどで売ることが出来ればお金にもなるが、一定期間過ぎても買い手がつかない場合は潔く捨てること。お金を払って買ったモノを捨てるという事は、お金を捨てるも同じ事。これにより「もうこんな無駄なことはしないぞ」と心に決めることができるようになる。痛みなくして結果は得られないのだ。
②購入のルールを決める
衣服や食料など、生きるために最低限必要なものは購入しなければならない。それ以外にも、心身ともに健やかに暮らすには趣味もあった方がいい。とは言え何でもかんでも買っていては、今までの暮らしに元通りになる。そこで買い物をするときはいくつかのルールに沿って決定を下すようにする。
まずは「すぐに買わないこと」
欲しいと思った時はテンションが上がってしまうが、すぐには買わずに最低1週間は保留タイムを設ける。一晩置いただけでも案外どうでもよくなる事が多い。この間にもずっとそのアイテムのことを考え続けているなら、改めて購入を検討する。出先でも「せっかく来たから」とかは考えず、このルールを徹底する。今は便利な世の中で、大抵のものはネットで手に入る。じっくり考えてからでも遅いことはない。
保留タイムには「代わりのもので代用できないか」についても考える。「あれば便利は無くても何とかなるもの」。洗面所のコップは手で水をすくえばいらないし、どうしてもいるなら台所から持ってくればいい。
モノは捨てるのにもお金や労力がかかる。大型家具は粗大ゴミ料金がかかるし、小さくても家電は月一でしか回収がない。壊れたり不要になった時の処分を考えれば、気安く買わない方がいいこともある。
③タダでモノを貰わない
「タダより怖いものは無い」
意識的であろうがなかろうが、タダでモノを与える側は「何かしらの見返り」を求めている。試供品やサンプル、来場プレゼントなどはその典型。小さく与えて恩を売ることで「タダで貰うだけじゃ悪いな」という気持ちにつけ込んで高価なモノを売る。実際にこれで利益が出るから各社やっている。会社でお土産やお菓子を配るのもそう。「自分だけ休んで申し訳ないな」とか「ケチなヤツだな」と思われないための免罪符として配る。→昔の自分がそうだっただけです。純粋に楽しさの共有をしたい方もいらっしゃると思いますので、その方の気持ちを否定する気は一切ありません。
タダでモノを貰うと多少なりとも借りができたように思ってしまうし、要る要らないを考えずに所有物を増やしてしまうことになる。取引先からの配りもののお菓子なんかは「完全に無くていいモノ」。予定にない間食はしたくないし、そのためにわざわざ歯を磨きたくない。もちろん、くしゃみが出て、丁度ティッシュを切らしていたタイミングでティッシュ配りをしていたら有り難く頂戴するが、無条件になんでももらう習慣は無くすべきだと考える。
④人間関係、情報も断捨離
本当に大切な家族や友人との繋がりは残しておくべきだか、何となくで付き合う程度の人間関係は無い方がいい。本当に超個人的な意見だが、会社の人とは業務上の話以外は一切したくないし、友達がいなくても一切困らない。
私は会社に友達を作りに行ってるわけではなく、お金を稼ぎに行っているだけに過ぎない。無駄なおしゃべりをするくらいなら早く仕事を終わらせて早く帰りたい。昨今「もっとコミュニケーションを増やして業務効率を上げよう」的なムーブメントがある。それをはき違えているのか、やたらと飲み会を催したがるのには本当に困っている。「業務効率向上が目的ならそれは仕事。残業代だせや」と思う。どうしても顔を出さないといけない場合もあるが、極力欠席するし、2次会は絶対に行かないようにしている。
友達いらない派は少数派だと思うが、他人と予定を合わせるなどが苦手な私にとっては一人の時間がとても大切だ。人と会うだけで気疲れしてしまう。友達と会う時間があるなら家族と一緒にいたい。
情報の多さも気疲れする原因の一つになる。TVを見れば嫌なニュースや芸能人のどうでもいいゴシップ、ネットやSNS上ではドヤ顔自慢の、マウント取り合戦。他人に興味が無い私は芸能人ニュースは何が面白いか理解できないし、「資産1億達成」とか「リゾート地で悠々自適なFIRE生活」などの発信を見ると、まだ理想の生活を手にできていない自分を惨めに思ってしまう。あの人達だってキラキラした部分を切り取っているだけで本当に幸せかはわからない。落ち込むなんて意味がない、頭では分かっているが割り切れない感情がある。家族はTVが必要とのことなので所有はしているが、一人でいる時は絶対に見ないし、インスタやXは通知が鬱陶しいのでアプリすら入れていない。
⑤見栄を捨てる
もしかしたらこれが一番影響がデカいのかもしれない。以前までは「仕事で成果を出して優秀な人物と思われたい」とか「ダメなやつと思われたくない」と言った感情が強かった。そのため効率アップのため自腹で仕事道具を購入したり、自己啓発本もたくさん買っていた。お金は無くなるしモノも増える。挙げ句の果てには頑張りすぎて体調やメンタルを崩す有様。意識が高いのは悪いことではないが、キャパ以上の理想を目指せば無理がでる。自分が思うほど他人は自分を見ていない。自分軸でほどほどに頑張るのが大切だと気づいた。
まとめ
ミニマリスト生活を目指してはいるが、無理に家族を巻き込もうとは思っていない。完璧を目指せば家族の領域まで手を付けなければいけないがそのつもりはない。自分の持ち物、自分の範囲だけはスッキリさせる。モノを減らすことが目的では無く、「身軽になる」が目的だ。これでいいし、これがいいのだ。


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