節約生活にとって最強の効果をもたらす自炊。外食や総菜・弁当ばかりの生活では、貯まるものも貯まらないだけではなく、健康にとっても宜しくない。塩糖脂たっぷりの外食はそれはそれはおいしいが、毎日食べていては生活習慣病まっしぐらである。たまに食べるから脳汁出るほどありがたく感じる。健康でいられることで、余計な医療費が掛からないからお金も貯まる。旅行やグルメも長く楽しめる。
自炊に慣れてくると自分好みの味付けのコツがわかってくるので、「誰が食べてもプロ並みに旨い」と言うわけではないが、自分にとっては世界一の味になる。一度は食べてみたい世界中の料理は色々あるが、気軽に現地に行くことも難しいし、近所に提供しているレストランがあるとも限らない。自分で作ってしまえば「なんちゃって」ではあるが雰囲気は楽しめる。ハマるほど気に入ったら本場を楽しめばいい。と言うわけで、今回は普通の日本家庭では作らないであろう物にチャレンジしたので記録してみる。タコスだ。
タコスとは、メキシコ発祥の人気料理で、トルティーヤと呼ばれる小麦粉またはマサ粉(石灰処理したトウモロコシ粉)を水で練って焼いた皮に、肉や野菜を巻いて食べるもの。味のバリエーションは様々で、「とにかく好きなもの勝手に巻いて食べたらよろしいやん」と独自解釈している。
youtubeに感化され、本格的なタコスを食べたくなり、豚肉のカルニタスや牛肉のカルネアサダなどを作りたいところだが、こいつらを作るにはそれなりの時間がかかる。というわけで自宅で仕事終わりにサクッと作る簡単なんちゃってタコスを発明してみた。
より簡単に、よりスピーディーにをモットーに作るが、タコスの皮のトルティーヤだけはこだわりたい。小麦粉のトルティーヤも悪くはないが、やはりマサ粉で作ったものには負けてしまう。トウモロコシの香ばしい風味さえあれば何巻いてもそれっぽくなる。実際に作ってもらったら分かるが、マサ粉は取扱いが非常に簡単。小麦のようにべたべた手にくっつかないので、伸ばす工程も焼く工程も簡単。そこらのスーパーにはないが、ネットですぐ手に入るので試してみて欲しい。
鶏むね肉の韓国風タコスの作り方
もはやタコスと言えど「韓国風」と言ってる時点で意味不明だが、結局口に入れて旨けりゃいい。
材料:マサ粉 100g、水 100g、鶏むね肉 200g、片栗粉 青ネギ コチュジャン マヨネーズ適量
生地を作る
まずは生地作りだが、マサ粉と水を混ぜるだけ。ある程度スプーンで混ぜてから手でまとめていく。パン生地のようにこねる必要は無く、粉と水分が均等に混ざりまとまれば良い。
指で潰してギリギリひび割れない位がちょうどいい加減。大体20gくらいの団子を作っておく。出来上がりの生地の厚さはお好みなので大体で良い。この団子を潰して伸ばしていくわけだが、専用のプレス機がおススメだ。鍋やフライパンの底で潰してもいいのだが、底が平らでツルっとしたヤツでないと、変な模様が生地に付いてしまって出来上がりがキモくなるので注意。
専用機は1000円~10000円とピンキリで、我が家のは1500円の安物なので普通にプレスしても思ったほど生地が伸びない。そのため普通にプレスした後、手で追い打ちをかける。
生地焼き工程
伸ばした生地をなるべく高温で焼いていく。生地のフチが反り返り、全体がプクっと膨らんできたらひっくり返す。鉄のフライパンを使って超高温で焼くと、しっかりと膨らんで表面も香ばしくおいしく仕上がるのだけれど、今回は面倒なのでテフロン加工パンでいく。焼いたトルティーヤは表面がひび割れていて、折り曲げるとパキっと割れてしまいそうになる。キッチンペーパーにくるんでジップロックに入れておくことで、余分な水分を吸収しつつ適度に保湿できるので理想的なトルティーヤに仕上がる。
具材作り
次に具材作り。鶏むね肉を薄切りにして片栗粉をまぶす。こうすることでパサつきを抑えることができて、しっとりジューシーな仕上がりになる。両面こんがり焼いたら醤油とお酢で味付け。味は焼き肉のタレでも何でもいいのだが、ちょっと酸味のある仕上がりにするとトルティーヤとの相性がいい。タコスは酸っぱ辛いから旨いのだが、サルサを作るのも面倒だし、ライムも高いので今回は省略。酸味はお酢に担ってもらい、辛みはコチュジャンをトルティーヤに塗ることで代用する。
実食
ジップロックで良い感じになったトルティーヤにコチュジャンをぬりぬり。お肉を乗せて追いネギをしたら、そこにマヨで旨味と酸味とカロリーをトッピング。手軽につまめてお酒との相性もばっちりだ。具材は何でもいいが、辛みと酸味を加えることで劇的に旨くなるので、タバスコをジャブジャブかけたりハラペーニョの酢漬けがあるとなお良い。マサ粉さえ常備しておけば直ぐに作れるので、これからも思い付きで様々なタコスを開発していきたい。
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